青西郊野公園「大湿地および湿地複合体プロジェクト」が竣工しました

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2025-07-25

このたび、青浦区の区級重点プロジェクトである「青西郊野公園 大湿地および湿地複合体プロジェクト」が正式に竣工しました。本プロジェクトは、金沢鎮に位置する青西郊野公園内で実施されており、養殖池の湿地への転換、エコロジー修復、木道の設置、湿地複合施設の建設など、複数の整備工程が含まれています。

プロジェクトでは、既存の魚類養殖池をエコロジカルな湿地へと再生し、「退塘還湿(養殖池から湿地への転換)」の取り組みを通じて、大蓮湖の水を浄化したうえで周辺水系へ放流する循環システムを導入しました。これにより、水産養殖による汚染物質を源流段階から効果的に抑制しています。また、地形の再構築や生息環境の創出、景観設計の最適化を組み合わせることで、生物が定着しやすい自然湿地が形成され、地域の水質改善、生物多様性の保全、生態系バランスの維持に大きく寄与しています。

本プロジェクトでは、こうした生態整備を土台に、湿地を活用した科学教育の推進を中心に据えています。さらに、特色あるテーマ設定や回遊型の観光ルートと連携することで、レジャー・観光・教育を一体とした複合型観光拠点としての整備が進められています。

今回の整備により、青西郊野公園の「遊び・エンタメ」機能がさらに強化され、「郊外での気軽な散策」から「長江デルタにおける本格的なエコツーリズム」への発展が期待されています。これにより、長江デルタ地域の市民にとって質の高いエコ観光の選択肢となるだけでなく、長江デルタ生態・グリーン一体化発展モデル地区(先行起動エリア)への新たなグリーンエネルギーの注入にもつながる見込みです。